昨日、應典院(おうてんいん)にて、『3.11 A Sense of Home Films』の上映会が行われました。
この上映会は、應典院が年に数回開いているコミュニティ・シネマ・シリーズの第18回目として開催。
今回のテーマは、「震災に映画は何ができるのか」。
“記録と記憶”がキャッチフレーズです。
会場は満席。この日のスケジュールは、
①19時~作品上映
②上映後、河瀨直美監督ティーチイン
③ゲスト対談
となっていました。
上映後のティーチインで、河瀨監督はまず、この作品が9月11日に金峯山寺で奉納上映されたこと、そして
参加監督のビクトル・エリセ氏が、「作品を通して自分の想いを皆に伝えられる機会となった」と言われ、どの監督も皆
同じ想いであることを話しました。
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「『3.11 A Sense of Home Films』というプロジェクトは、復興プロジェクトとして
受け止められがちであるが、参加監督たちは、誰かの為にしているというよりも、
自分事として受け止めている」
それが、河瀨監督のプロジェクトに対する想いです。
「作品を通して、みなさんと一つの想いを共有できれば、と思います」
そう言って、河瀨監督は締めくくられました。
そして、その後に行われたゲスト対談で登壇されたのは、以下の5名です。
・山﨑 都世子 監督 (3.11 A Sense of Home Films参加監督)
・中野 聖子 氏 (なら国際映画祭理事、ホテルサンルート奈良代表取締役)
・秋田 光彦 氏 (浄土宗大蓮寺住職)
・関 嘉寛 氏 (関西学院大学准教授)
・山口 洋典 氏 (應典院寺町倶楽部事務局長、立命館大学准教授)
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まず中野氏が、どのようにしてこのプロジェクトが立ち上がったのか(詳しくはこちら)を説明。
中野氏がこの日感じられたことは、
「こうしたコミュテニィシネマでは、映画を観終わった後にみんなで映画の余韻に浸ることができる。
今日この場で、一つの作品を見て皆が気持ちを分かち合おうとしていることが、心地良いと思った。」
ということだったそうです。
そして、作品を提供した山﨑監督からは、
「フィクションを作ろうとは思わなかった。血がつながっていなくても、協力し合うことで家族のように繋がれるのだ、
ということを伝えられるような作品にしたかった」と、作品に対する想いを話していただきました。
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そして、今回のテーマである「震災に映画は何ができるのか」ということに対し、
秋田ご住職は次のように述べられました。
「TSUTAYAやシネコンでは見つけることができない、映画に出会う努力。
こうしたコミュニティシネマで上映するからこそ、出会える人たちがいる。
映画館がコミュニティの場となっているのである。
正直、震災に映画は何もできない。しかし、他人に何かを気付かせてくれる存在というのが、映画ではないだろうか。
映画を観ることで、社会を変える場を作ることができるのではないか」
そして、関氏も同じく、「お金に換算できることが全てではない。何かを築き上げていくこと、
すなわち、人と人との繋がりが大切なのではないか」と。
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21人の作家による『3.11 A Sense of Home Films』が、これからも各地で上映され、
それぞれの人の心に、それぞれの「ふるさと」を映し出すことができるような機会となることを
私たちは願います。
(***今後の上映の予定はこちら)