新人コンペティション
虹Passerby #3

韓国 / 2010年 / ビデオ / 90分 / 英語・日本語字幕 / June Film 配給
- あらすじ
- Jiwanは映画監督で、ティーンエイジャーの息子(Si-Young)と夫(Sang-Woo)と暮らしている。初めての長編映画に挑戦中だがうまくいかない。ある日、彼女はシナリオを書くことに疲れ、パソコン画面のカーソルが"蟻(アリ)"へと変化する幻想に悩まされ、シナリオを書くのを止めてしまう。長い間、彼女はスランプに陥った。そんな彼女の心を再度動かしたのは、息子が、「お母さんが初めて映画を撮影するときは"通行人No.3"の役をやりたい」と言った言葉だった。ある日、彼女は水たまりに映った虹を見て、新たに仕事を始めようと新しい映画会社に就職し、お礼にと息子にエレキギターを贈る。彼女は音楽バンドについてのシナリオを書き始め、インタビューのためロック音楽祭へ行く。が、音楽祭は既に終わっており、彼女は何もないステージを見て想像を膨らませ、美しい幻想に包まれる。と、泥だらけになった楽譜が捨てられているのを見て、彼女はそれを持ち帰る。その後、彼女は『Rainbow(虹)』というタイトルの、七色の音楽を奏でる、想像上のバンドについての新しいシナリオを書くが、それは非商業的だとプロデューサーに却下される。時が過ぎ、彼女は度重なる上司の"ダメだし"に疲れ果てていく。そんなある日、彼女は息子がギターを弾いているのを見て...。
- スタッフ
〈Executive Producer〉Shin Su Won
〈Co- producer〉Film 34
〈Writer〉Shin Su Won
〈Production Producer〉Kim Mi Jung
〈Cinematographer〉Han Tai Yong
〈Lighting〉Jo IL Soo
〈Editor〉Lee Hyun Mee
〈Mixing〉Kim Soo Hyun
- 監督
- シン・スウォン
Shin Suwon
- プロフィール
ソウル国立大学卒後、韓国国立芸術大学(KNUA)映画学部でシナリオを専攻する。35ミリ短編映画『Shave』は2004年日本の「イメージフォーラムフェスティバル」に出品。脚本を手掛けた『Home Sweet Home』は2006年カンヌ映画祭に出品。『Passerby#3』は2010年「第11回全州国際映画祭」において韓国長編映画部門のグランプリJJ-STAR賞を受賞する。
その他“新人コンペティション”上映作品

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虹
監督:シン・スウォン

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パライソ
監督:エクトル・ガルヴェス

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オキシゲン
監督:センゲドルジ・ジャンチウドルジ

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不惑のアダージョ
監督:井上 都紀

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強盗
監督:ベンヤミン・ハイゼンベルグ

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終わらぬ冬はない
監督:マルタイン・マリア・スミス

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海へ
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アジャミ
監督:スキャンダー・コプティ